初めての海外旅行 計画から帰国までの流れとポイントをご紹介

海外の美しい景色や料理を見ながら「海外旅行に行きたいな」と思っているものの、計画から出発までどのように進めていけばよいのかわからない人も多いと思います。ここでは初めての海外旅行をスムーズに進めるための流れやポイントについてご紹介したいと思います。

旅行計画と行先の選定

兎にも角にもまず行先を決定しないと話が進みません。とりあえず行きたい国名を挙げていくのもいいですし、ヨーロッパなら何か国も回るプランもいいかもしれません。

まずはどの国に何をしに行きたいか、世界遺産を回ったり、日本では体験できないようなアクティビティにチャレンジしてみたり、グルメツアーなんかでもいいですよね。

インターネットや旅行雑誌などで情報を集め、行きたい国と訪れたい観光地、食べたい料理などをいくつかピックアップし、候補を挙げていきましょう。

一般的に旅行計画は旅行日の数か月前には決めておく必要がありますが、その時期や気候が旅行に適しているかどうかもチェックする必要があります。

パスポートの取得

海外へ行くには必ずパスポートが必要になります。パスポートは申請から入手まで10日ほど日数がかかるうえ、証明写真やあれこれと必要な書類も集めなければなりません。海外旅行に行こうと決めたら、早めにパスポートの申請と入手をしておきましょう。

旅行会社でプランを決めて契約をしようとしても、航空券やホテルの予約にはパスポート番号が必要になります。旅行会社を訪れる前にパスポートの入手を済ませておいてください。

旅行方法を選択

大まかな訪問国と行先が決まったら、どのような手段で旅行に行くのかを決めていきます。

最も手軽な方法は「旅行会社」へ相談に行くことですね。旅行会社の営業所へ出向いてもいいですし、最近では大型のショッピングモールに併設されている場合もあります。相談に行く前にその旅行会社のホームページを見ながら、日程やプランなどを事前にチェックしていてもよいでしょう。

海外旅行に慣れてきたら個人で回るということも可能です。この場合は航空券とホテルの予約さえしておけば問題ないですが、すべて個人行動となるので上級者向けです。

旅行プランの検討・契約

旅行会社の窓口や、旅行会社のホームページではさまざまな旅程プランが紹介されています。価格が安いツアーや高級ツアー、添乗員が同行する安心ツアーや、旅程の一部に自由行動ができるプランなどさまざまです。

ここが海外旅行の計画で楽しい時間でもあり、訪れたい場所や食べたい料理など、いろいろなプランを見ながら比較、検討していきます。

気に入ったプランを見つけたら契約を行い、申込金・旅行代金を支払って予約完了です。後から旅程表や資料などがもらえるので、大切に保管して旅行当日に持っていくようにしましょう。

荷物の準備

「荷物の準備って、数日前か前日でいいのでは?」と思われがちですが、ここでの荷物の準備は必要なものをあらかじめリストアップしておく作業です。

例えば「スーツケースは?」「セキュリティポーチは?」「クレジットカードを準備してる?」など、海外旅行にはさまざまな準備品が必要となります。

旅行前日になって「あっ!」と思っても手遅れな場合がありますので、海外旅行日が決まったら必要なものをリストアップして、早めに準備しておくことをおすすめします。

海外旅行保険の加入

海外旅行保険とは、渡航先で怪我やトラブルがあったときに金銭的補償をしてもらえるサービスです。特に病気やケガの入院や治療費用が高額になりやすい海外では、何かあったときに経済的負担が大きくなります。

海外旅行保険に入っていれば、病気やケガの治療はもちろん、プランによっては盗難や飛行機の遅延などでも補償してもらえますので是非加入しておきましょう。

パッキング(荷造り)

海外旅行が数日前くらいに迫ってきたら、パッキングの準備を行いましょう。

スーツケースやリュックの中に必要な準備品を詰めていきます。貴重品の準備などもぼちぼち始めていきます。前日や出発直前に焦ってやってしまうと必ず忘れ物をして後悔してしまいます。

事前に必要品リストを出しておき、1つずつチェックする形で荷造りしておくと完璧です。旅行中に取り出す可能性が高いものほど出しやすい場所に入れていくとよいでしょう。

スーツケースはたいていの場合チェックイン時に預けてしまいますが、重すぎたりすると追加でお金がかかる場合もあり、危険物などが入っていると後で呼び出しを食らう場合もあります。ひっかからないようにパッキング時には注意しましょう。

空港での流れ

旅行当日、自宅から荷物を持って空港へ向かいましょう。事前に交通手段や時間なども把握しておき、余裕を持って空港に着くようにしておきます。

出発が早朝の場合や、自宅から空港がかなり遠く、到着時間が読めない場合は前日入りして空港近くのホテルで一泊しておくと安心です。

空港の集合場所へ向かう

添乗員が同行するようなパッケージツアーであれば、空港内の旅行カウンターなどの周辺に集合場所が決められていますので、早めに集まるようにしましょう。

時間に余裕があれば空港内を少し散策してみたり、チェックインカウンターの様子を見ながらどのように荷物を預けているかチェックしてみるのもよいでしょう。

添乗員同行の場合は、この後は指示に従って行動すればいいだけになるので、それほど焦る必要はありません。

乗る飛行機のチェックインカウンターを探す

フリープランなどを選択し、自分で目的地の空港まで行く場合は、ご自分の乗る飛行機の便名をチェックし、出発案内のディスプレイを見ながらどこのカウンターでチェックインを行うかを確認します。

カウンターは通常番号やアルファベットになっているので、そのカウンター付近で待機します。いつでもチェックインができるというわけではなく、チェックインの開始時間になってから実際にチェックインが行われます。しかし利用客数が多い場合は、チェックインの時間が迫ってくると搭乗客が並び始めます。

チェックインも大行列となるので、早めに並んでおけば保安検査や出国手続きも早めに済ませることができ、待合ロビーでくつろぐ時間もたくさん取れます。

荷物を預けてチェックインを済ませる

案内されているチェックインカウンターに並び、自分の順番を待ちます。ビジネスクラスなど上位グレードのカウンターはガラガラですが、エコノミークラスのカウンターは大行列になっているはずです。

荷物を預ける前に「預ける荷物」「機内へ持ち込む荷物」をしっかり分けておくようにしましょう。荷物によっては機内に持ち込めないものや、逆に預けられない荷物もあります。一般的には着替えや生活用品の入った大きいスーツケースはカウンターで預け、貴重品や最低限の化粧品などを入れた身の回り品を機内に持ち込みます。

チェックイン時に必要なものはパスポートのみ、場合によってはEチケットの控えの提示を求められることもあるので、すぐ出せるように準備しておきましょう。

荷物を預けると搭乗券(ボーディングパス)と、預けた荷物の半券(バーコードのシール)をもらえます。

保安検査を受ける

重いスーツケースを預けてしまったらかなり身軽になったかと思いますが、その足でそのまま保安検査場に行きましょう。

一度保安検査場に入ってしまうと、もう後戻りはできません。空港のロビーで何か忘れているようなら用事を済ませましょう。

保安検査場に入るにはパスポートと搭乗券を見せなければなりません。検査場に入ったら順番に上着などを脱いでトレーに入れ、男性の人はズボンのベルト、ポケットに入っている財布やスマートフォン、腕時計なども外してトレーに入れます。

液体や危険物などはここで厳しくチェックされるので、引っかかると廃棄になります。

後は前の人のマネをしながら、ゲートをくぐってX線検査を受けます。たまに引っかかりますが、焦らずそのまま立っていると、ハンディの金属探知機などで体中をチェックされます。その後何もなければ外した荷物をまとめて出国審査へ向かいます。

出国審査を受ける

保安検査が終わると、息つくヒマもなく出国審査が待ち構えています。出国審査と言いましても、日本から日本人が出発するときは楽勝。

搭乗券とパスポートを窓口に渡して印鑑をもらえば終了です。特に何も聞かれることはないですし、聞かれても日本語ですから安心ですよね。

搭乗ロビーへ

出国審査を受けてゲートを通ると、もうそこは日本ではありません。外国でもない無の地域です。搭乗券に記載されている搭乗ゲートの番号を確認し、とりあえずそこに行ってみましょう。

ディスプレイに自分が乗るフライトナンバーが表示されていればOKです。搭乗時間も記載されていると思いますが、もちろんその時間にならないと飛行機の中に入れないので、時間が来るまで待ちましょう。

免税店などをチェック

国際線の出発ロビーには、普通のお店のほかに免税品を扱ったお店も多く存在します。行きに免税品を買っていくのはどうかと思いますが、時間つぶしにどのようなものが売っているかチェックしてもいいですね。

両替所をチェック

アメリカドルやユーロ圏に行く人は、日本国内の両替所で両替したほうがお得です。両替レートをチェックしながら、必要なお金の両替を行いましょう。

飛行機に乗り込む

搭乗時間が来たら、順番に飛行機に乗り込みます。搭乗券に記載されている場所に座るようにしましょう。しばらくすると飛行機が飛び立ち、後は自動的に目的地の空港へ飛んでくれます。

現地に到着したら

現地に到着したら、預けた荷物の受け取りを行った後、出国審査と関税を受けて空港の到着ロビーへ向かいましょう。

空港からホテルへの送迎サービスがある場合は、一般フロアに出てきたときに名前を書いた紙を持った人が大勢いるはずです。その中に自分の名前が書いた人がいるはずなので、その人を探しましょう。

自力でホテルまで行く場合は、タクシー、バス、列車などの移動手段を確認します。添乗員同行のツアーであれば空港から入国、ホテルまでの送迎もついていくだけなので安心です。

ホテルへ向かう際、スマートフォンなどの電源を入れてローミングの手続きなどを行いましょう。

ホテルでチェックイン

空港を出てタクシーやバスなどの車窓の景色をみると、いよいよ海外にやってきたという実感がわいてくるのではないでしょうか。

まず最初に拠点であるホテルに向かってチェックインを行います。パックツアーの旅程によっては、半日ほど観光をしてからホテルに向かう場合もあります。

旅行会社で予約してもらっている場合は、予約票などを見せればOKです。個人的に予約した場合は、予約番号や名前など言ったり、同じく予約伝票などを見せても構いません。尚、パスポートとクレジットカードを提示するように言われることがあります。

部屋に入ったら、一通り部屋の備品類のチェックやシャワー類が使えるかなどを確認しておきましょう。荷解きは最低限にしておき、貴重品はホテルのセキュリティボックスを使わず、スーツケースの中に入れてカギをしておいたほうが安心です。

旅行を楽しみましょう

ホテルを出たらいよいよ海外旅行を満喫する時間です。パックツアーの旅程通り思い切り楽しんでもらってもいいですし、自由行動プランを申し込んだ人は、自由気ままに散策してもいいでしょう。時間の許す限り大いに楽しんでください。

盗難や置き引き、トラブルに遭うケースも多く報告されています。自分の荷物は自分で守り、目立つ行動や危険な行為などを行わず、ルールとマナーを守ることが大切です。

帰りの空港へ向かって帰国へ

旅行の最終日、ホテルでチェックアウトを済ませて空港へ向かいます。添乗員同行の場合はこれもついていくだけなので安心。自力で空港へ向かう場合は遅れないように早めに向かうとよいでしょう。

帰りの空港でも、日本を離れた時と同じです。チェックインカウンターで荷物を預け、保安検査、出国審査を受けて飛行機に乗り込みます。

お土産を買うのであれば、出発空港か乗り継ぎ最後の空港で免税品などを買うとよいでしょう。

日本へ帰ってきたら、同じように荷物のピックアップ、入国審査を受け、家路について終了です。

お疲れ様でした。

初めての海外旅行 計画から帰国までの流れとポイントをご紹介まとめ

  • 行きたい国と観光地の選定などをしっかりと
  • パスポートは早めに作っておく
  • 初心者なら旅行会社でプラン選ぶとよい
  • 荷物の準備は早めに行っておくとよい
  • 空港から飛行機に乗るための流れをしっかりと把握しておく
  • 現地のルールに従ってマナーある行動と防犯対策をしっかりと

パックツアーに申し込むか、それとも個人で手配するかでいくつか変わってくるものの、一通りの流れは以上になります。細かいことを含めるとまだまだあるのですが、ここでは大まかな流れをご説明させていただきました。上記を参考にしながら海外旅行の計画を立ててみてくださいね。