飛行機内での赤ちゃんの授乳やオムツ替えの方法

赤ちゃんと一緒に飛行機に乗ると、フライト時間の長さによってはミルクをあげたり、おむつを替えたりしなくてはいけません。しかし、狭い機内でどうやって授乳やおむつ替えをしたらよいのでしょうか?ここでは、飛行機内での授乳やおむつ替えの方法についてご紹介いたします。

まずはフライト前に授乳とおむつ替えは済ませておく

どんな形であれ、飛行機内での授乳やおむつ替えは最小限にしたいものです。授乳回数がたくさん必要な低月齢の赤ちゃんほど、フライト前には必ず空港内でを授乳しておくとよいでしょう。
空港施設内、待合ロビー周辺にも授乳室やおむつ替えコーナーなどもあるので、ついでにおむつも新品に替えておくといいでしょう。搭乗の10~30分前には済ませておくと完璧です。

近場で1~2時間程度のフライト時間であれば、フライト前にしっかり授乳とおむつ交換をしておけば、狭い機内で授乳やおむつ交換もしなくてよくなります。

飛行機内での授乳方法

フライト時間が3時間を超えてくるような場合は、赤ちゃんの月齢によっては授乳をしなければなりません。「到着する空港に着くまで我慢させよう…」と意気込んでいても、腹ペコになった赤ちゃんの泣きを抑えるこはできませんね・・・
ということで、飛行機内で授乳をさせる方法についてご紹介いたします。

粉ミルクの場合

哺乳瓶や粉ミルクは各自で準備します。1回ずつで使い切れるスティックタイプの粉ミルクのほうが便利です。お湯は客室乗務員に頼めば準備してくれますし、航空会社によっては調乳までしてくれる場合もあります。

尚、お湯を水筒などに入れて持ってくる人もいるようですが、液体は空港の安全検査でひっかかります。「赤ちゃんの調乳用」と言えば中身をチェックされた後、持ち込むことはできるようですが、だんだんお湯の温度はぬるくなってしまいますし、バタバタしている現場でお湯の中身までチェックされていては大変なので、水筒は空で持ち込み、飛行機の中でお湯を頼んだほうが便利です。

5時間を超えるフライトの場合は、授乳が1回では済まない場合もあります。回数分の哺乳瓶と粉ミルクを持っていくとよいでしょう。

母乳の場合

残念ながら飛行機の中にはベビールームや授乳室はありませんから、母乳をあげる場合は座席で行います。隣や周りから丸見えになってしまうので、カーディガンや授乳ケープなど覆いかぶせるものを用意して、見えないように対策してください。

ゆったりした服を着ておいて、赤ちゃんの頭を服の中に入れて授乳させる方法もあります。パパとママがいる場合は二人席の座席を取るようにし、ママを窓側、パパが通路側になれば周りから見られる心配が少なくなります。また席が空いている場合は、人の少ない場所へ移動して授乳させる方法もあります。客室乗務員に声をかけて席を移動させましょう。尚、トイレの中で母乳をあげるのはマナー違反です。

いくら授乳ケープなどで防御していても、隣同士の席が接近している座席で母乳をあげるのは抵抗があるママも多いようです。母乳でも哺乳瓶でも赤ちゃんが飲めるようにしておき、飛行機に乗る時だけはミルクに切り替えるといった方法も考えましょう。

飛行機内でのおむつの替え方

おむつ替えは基本的にトイレに移動して行います。横の席が空いているからと言って、くれぐれも座席で行わないようにしてください。飛行機の中がガラガラでも、空いている場所へ行ってオムツを変えるのもマナー違反です。

トイレが使えない時間帯は当然オムツ交換もできません。シートベルト着用サインが出ている離陸後、着陸前は使用できませんし、安定飛行中でも乱気流などの影響で一時的に使用不可になる場合もあります。とくにフライト時間が短い場合は、トイレに行ける時間も少なくなるので、おむつ替えができるチャンスを逃さないようにしてください。

ほとんどの飛行機にはトイレにおむつ交換台が併設されているので、そこでおむつを交換しましょう。普段布おむつを使っている方も後の処理が大変なので、この時だけは紙おむつにしたほうがいいかもしれません。

もし、おむつ交換台がない飛行機(稀にあるようです)だった場合は、どこでおむつを替えたらよいか客室乗務員に確認しましょう。

飛行機のトイレとおむつ交換台はとても狭いです。ショッピングモールなどの中にあるベビーコーナーのような感覚でいると失敗します。大きいマザーズバッグなどを持っていくと邪魔になるので、貴重品・おむつ・おしりふき・ビニール袋だけ持って行って交換するようにするといいですね。

交換したおむつはどこに捨てればよい?

交換したおむつは、トイレのごみ箱に捨てる前に、客室乗務員に捨てる場所を確認しておいたほうがいいでしょう。どこかには捨てられるはずなので、自分で持って帰らなくてはいけないことはありません。
そのままでは臭いがしますので、必ずビニール袋は持参するようにし、忘れたらエチケット袋をもらうようにしてください。

飛行機内で使用済みのおむつはゴミ箱に捨てる前に確認を

そのほかの授乳・おむつ替えの注意点

おむつを替えるのはうんちのときだけにする

機内の狭いトイレでおむつ替えをするのは正直大変です。やってみればわかりますが、交換台は小さくて滑りやすいですし、場合によっては飛行機がとても揺れます。
最近の紙オムツは性能がかなり上がっており、おしっこを何度をしても、吸収と通気性がよくサラサラです。フライト時間が短い場合、赤ちゃんの機嫌がよければ無理に替える必要はありません。うんちの場合は臭いも気になるので速やかに交換しましょう。

ミルクがいつでも作れるように、お湯だけ先にもらっておく

ミルクをあげたい時、客室乗務員に頼めばお湯を持ってきてもらえますが、機内食の準備など、忙しいときにはすぐに対応してもらえない場合があったり、なかなか言い出せないこともあります。

赤ちゃんの調乳用に飛行機内では保温水筒があると便利

空のステンレスボトルを用意しておき、ヒマな時にお湯だけ先にもらっておくのも1つの方法です。 お湯さえ手元にあればいつでもミルクを作れますし、その都度客室乗務員を呼ぶ必要もありません。 月齢の低い赤ちゃんはミルク切れを起こすと泣きまくるので、ちょっとした時間差で周りの大迷惑となることもありますので、ミルク用のお湯をあからじめもらっておくと良いでしょう。

母乳で進める場合は前もって練習しておく

座席で母乳を与える場合は、授乳ケープなどで覆うとよいとご紹介しましたが、あの狭い空間で手際よく授乳をするには練習が必要です。前もって上手に授乳できるように家で練習しておくとよいでしょう。いきなり本番を迎えると大変だという話もよく聞かれます。

飛行機内での赤ちゃんの授乳やおむつ換えの方法まとめ

  • 搭乗30分前には授乳とオムツ交換を済ませておく
  • ミルクのお湯は飛行機の中でも頼めばもらえるので、水筒を用意しておくと便利
  • 母乳を与える場合は、周囲から見られない対策や練習を
  • オムツの交換はトイレ内のオムツ交換台で行う
  • 替えた古いオムツを捨てる箇所は確認しておく
  • 自分がトイレに行きたくなったら、客室乗務員に預ける

月齢が6ヶ月を超えているようなら、よほど長いフライトでない限り授乳の必要はないかと思います。うんちをする時間も決まっていて、その時間をさけた時間のフライトであれば、オムツ交換もしなくていいかもしれません。低月齢の赤ちゃんほど授乳やオムツ交換をする頻度が高くなると言えますので、飛行機の中でスムーズに行えるように方法はしっかり確認しておくようにしましょう。