海外では普通に売っている品物やお土産品でも、物によっては日本への持ち込みが禁止されていたり、制限されているものがあります。
せっかく買ったのに、日本の税関や検疫所でNGとなれば放棄するしかありませんし、黙って持ってくると密輸となりバレると大変なことになります。ここでは、うっかり変なものを買わないように日本に持ち込みができないものをご紹介いたします。
偽ブランド品・コピー品
ニュースなどでもよく取り上げられており、なんとなくイメージ的にヤバいことはお分かりですよね。
中国や韓国などへ海外旅行へ行くと、やたら売っているのが偽ブランド品やコピー品と言われるものです。とても安く買えるので、「ネタ」としてお土産に買う人もいるようですが、偽物は日本へ持込めません。
本物と思って買った物に関しても、税関で偽物と判明した場合でも没収されます。本物だと信じていて偽物と分かった場合は没収だけで済みますが、偽物とわかっていて持ち込もうとしたり、転売目的で大量に偽物が見つかると別室へ連れていかれて大変なことになりますから、偽物とわかっているものは買わないようにしましょう。またブランド品などは正規販売店で購入してください。
コピー品であるアニメや映画・ドラマのDVD、コピー品である音楽CD、フィギュアなど著作権が絡むものも持ち込みは禁止されています。中国ではやたら売っていますが、中国だけで楽しむようにしましょう。
エロ雑誌・DVD・児童ポルノなど
欧米では無修正のエロ雑誌やエッチなDVDが販売されていますが、日本への持ち込みはできません。最近ではネットでも簡単に閲覧できてしまうので、わざわざ海外で買って持ち込む人も少なくなってきましたが、見つかると量によっては別室へ連れていかれます。
輸入禁止品
このあたりのモノは「知らなかった」では済まされないものです。
違法薬物
コカインや大麻などの違法薬物や覚せい剤を持ち込むと、叱られて没収だけでは済みません。麻薬取締法違反で御用となります。誰かに荷物を運ぶのを手伝ったりすると中身が麻薬ということも考えられるので、知らない人からの依頼は受けないようにしましょう。
拳銃
アメリカなどは銃社会ですが、観光客は簡単に銃を買うことはできません。しかし友人にもらったなどという理由で日本には持ち込みはもちろんできません。
爆発物・火薬・化学兵器の原料
こんなものは飛行機に積めないないので、持ち込むどころか、そもそも持ってくることすらできませんが、一応禁止です。海外旅行の土産で買うこともないでしょう。
細かく分けると更にあるのですが、海外旅行ではお世話になる機会は少ないと思います。気になる方はこちらもご覧ください。
ワシントン条約で持ち込みが禁止されているもの
絶滅する恐れがある動植物の保護のため、輸出入が禁止されている品目があります。どれも値段が飛び出るほど高いものなので、海外旅行のお土産で買うような代物ではありませんが、条約でひっかかる可能性もあるので、これらの商品を買う場合は十分注意してください。
トラやヒョウなどのネコ科の動物でできた毛皮や、ワニやヘビなどの皮でできたバッグ、象牙でできた調度品やはく製などはよく確認して買うようにしましょう。せっかく高いお金を出して買ったのに、没収されては大損ですから。
気になる方はこちらで確認してみるとよいでしょう。
生きた動植物や生鮮食品
現地の動物をペットして買ってくることも海外旅行ではほとんどないと思いますが、生きた動物は日本に持ち込みできません。(ペットとして日本から持ち出した動物に関しては可能)。また、生きた植物も持ち込みが制限されるので注意してください。
加工されていない生の果物や野菜、乳製品、種や果実・肉なども規制の対象となります。海外の市場などで買った生鮮食品などは、持ち込めない場合があるので注意してください。
お土産として日本に持ってくる可能性が高い「果物」「チーズ(プロセスチーズ以外)」「ハム・ソーセージ」などは検疫に引っかかる可能性があるので、購入を控えるか事前に持ち込み可能かどうかチェックしておくとよいでしょう。
ビーフジャーキーは持ち込み禁止?
アメリカやハワイなどの定番お土産と思われているビーフジャーキーですが、実はBSEの問題からアメリカやカナダから牛肉の輸入は、いかなる形であっても日本に持ち込むことはできないのです。しかも2019年4月から、この肉製品の持ち込みに関する処罰が厳格化されたため、下手をすると懲役や罰金刑を食らうことになります。
ビーフジャーキーに加えてソーセージやサラミ、ハムやベーコンも要注意。
ほとんどの観光客は、そのこと自体も知らないので、何も言わず持って帰ってきているのだと思いますが、ハワイやグアム、アメリカ本土やカナダで買ったビーフジャーキーおよび肉製品はすべてNGです。
日本語で「検疫を受ければ大丈夫です」というシールの貼ってあるビーフジャーキーがあるようですが、アメリカ・カナダで買ったビーフジャーキーは、例え免税店で買ったものでも日本へ持込むことができません。飛行機内で食べてしまいましょう。
オーストラリアやニュージーランドなどで買ったものに関しては、検査証明書があればOKの場合もありますので、その場合は日本で検疫を受けてください。
日本に持ち込めないものまとめ
- コピー品・偽物など著作権に引っかかるものはアウト
- 違法なものが大量に見つかると御用となる場合も
- 薬物や拳銃はもちろんNG。運び屋にならないように
- ネタで買う海外のエロ本やエッチなDVDも規制の対象
- 毛皮や革製品など、条約で引っかかる場合がある
- 動物や植物も生きたまま持ち込むことは出来い場合が多い
- アメリカやカナダのビーフジャーキーは持ち込みできない
私たちが海外旅行のお土産などで気をつけなければならないのは、コピー商品など法律でひっかかるもの、果物など生の植物、ビーフジャーキーくらいでしょうか。それ以外の加工されたお菓子やチョコレートなどは問題ありません。高い毛皮や調度品を買う場合は、法律に引っかからないか十分注意しましょう。