パスポートの準備と確認

海外旅行の必須アイテムとも言えるパスポート。外国へ行くときには必ず必要になるわけですが、パスポートは出国と入国の時だけ使うものだと思っていませんか?確かにパスポートは空港やホテル以外で使うことはほとんどありませんが、ここでは海外旅行に必要なパスポートの役割についてご紹介いたします。

パスポートってどんな役割があるの?

パスポート別名「旅券」とも言い、海外であなたの身分を証明する唯一のアイテムです。外国でパスポートがなければいくら自分が「日本人です」と主張しても、状況によっては信じてくれないかもしれません。

パスポートは自分の分身と思ってよいほど大切なものですから、たかがパスポートと思わずに大切に持っているようにしてください。海外旅行でパスポートを使うシーンは、主に以下のような状況があります。

入出国の手続き

空港や港、国境での入出国審査の手続きの際には必ず提出し、入出国スタンプを押してもらいます。 海外旅行者にとって最もお世話になる場所ですし、必ず1度は経験することでしょう。

ホテルでのチェックイン時

ホテルでチェックインする際にも本人確認の意味で、パスポートの提示を求められる場合があります。

大使館や領事館へ入るとき

トラブルなどがあって、現地の日本大使館や領事館へ入るときにもパスポートが必要になります。

警察官などへの提示

滅多にないですが、旅行中は現地警察などから職務質問を受ける場合もありますので、ホテルに置きっぱなしなどにせず、移動中も持ち歩くようにしてください。

パスポートを入手しよう

パスポートは外務省が発行し、申請することで発行してもらえます。必要なものとしては申請書類・戸籍謄本・住民票・証明写真・本人確認書類など。

各都道府県に申請の窓口がいくつか設けられていますので、そこへ必要なものを持ち込んで申請します。

パスポートは赤い10年用と、青い5年用の2種類があり、それぞれ有効期限が違います。10年用は20歳以上の人しか申請できないので注意してください。

発行に必要な手数料は10年用で16,000円、5年用は12歳以上が11,000円、12歳未満は6,000円で、現金ではなく収入印紙と収入証紙で支払う必要があります。窓口に行けば近くで収入印紙も収入証紙も買う場所を案内してもらえますので、結局のところは手数料分の現金を持参して申請場所に行きましょう。

申請から発行までスムーズにいけば、おおむね7日~10日程度で発行してもらえます。

詳しくは下記のサイトでもご案内していますので、ご確認ください。

外務省:パスポートの申請から受領まで

外務省:各都道府県のパスポート申請窓口一覧

パスポートの有効期限を確認しよう

「パスポートは前の海外旅行の時に作ったから大丈夫…」と余裕をかましていませんか?

パスポートを以前に作った方も油断は禁物です。パスポートには有効期限があり、赤いパスポートは10年、青は5年になっています。

パスポートの有効期限の確認をうっかり忘れ、期限切れになっていたのを知らずに空港で指摘され、海外へ行けなかったという間抜けな話も少なからずあるようですので、有効期限の確認はしっかり行いましょう。

パスポートの最後のページには「有効期間満了日/Date of expiry」が記入されています。

上の段は発行年月日で、下の段が有効期限です。上の画像だと2015年4月14日になっています。

海外旅行の出発日はもちろん、帰国日よりも有効期限が長くなっていないといけません。何かあるといけないので、ギリギリな場合は更新手続きをしておくとよいでしょう。

パスポートの有効期限が切れていたら

パスポートの有効期限が切れていたら、当然ながらそのパスポートは使えませんので、再度新規発行の手続きを行います。手続き方法は初めてパスポートを発行してもらう方法と同じです。

海外旅行当日になってから期限切れに気が付いても手遅れですので、海外旅行を計画する段階で有効期限の確認は必ず行ってください。

パスポートの有効期限が残り1年未満なら更新も可能

パスポートの有効期限が残り1年を切っている場合や、海外に行き過ぎて査証欄がいっぱいになったときなどに新しいパスポートに切替(更新)申請することができます。費用は同じですが、戸籍謄本の書類の提出が免除されます。 (※戸籍謄本の免除は氏名・本籍地の都道府県名に変更がないときに限る)

切替申請期間中は現行のパスポートを預けることになるので、その間は海外へ行くことができません。注意してください。

海外旅行中はパスポートを絶対に紛失しないように

海外旅行中にパスポートを入れたバッグごと盗難や紛失に遭ってしまい、とても辛い思いをしたという苦労話をよく聞きます。

海外旅行中にパスポートを失くしてしまうと、自分の身分を外国で証明するものがなくってしまうだけでなく、その国の領事館や大使館でパスポートや帰国のための渡航書を再発行してもらうまで、日本へ帰ることもできません。

現地の警察へ行ったり、申請書類を作ったりと、海外旅行どころではなくなってしまうので、パスポートは肌身離さず携帯してください。

パスポートの準備と確認まとめ

  • 海外に行く際にはパスポートが必ず必要
  • パスポートは外国で自分の身分を証明する唯一のアイテム
  • パスポートの申請は都道府県の窓口で行える
  • 以前パスポートを作った人は有効期限をチェック
  • 有効期限が1年を切っていたら切替手続きが可能
  • 海外旅行中にパスポートをなくすととても厄介なので注意する

パスポートは海外へ行くための道具だけではなく、あなたの身分を証明する大切なお守りです。海外旅行中は携帯を忘れず、海外旅行へ行く前には有効期限のチェックなども忘れずに行いましょう。