飛行機の中は意外と退屈。バスや列車のように車窓が変わることもなく、食事などが終われば後はひたすら席に座っているだけです。
1~2時間程度のフライトであれば、あっという間に着いてしまいますが、長時間のフライトであれば、飛行機内の過ごし方一つで快適にも、不快にもなります。ここでは飛行機内での過ごし方についてご紹介させていただきます。
退屈な飛行機内では何をする?
数時間のフライトであれば、離陸後飲み物のサービス、機内食のサービスなどを楽しんでいる間に飛行機が到着してしまいますので、それほどくつろいでいる時間はありません。
しかし、長時間のフライトでは、食事以外の時間をどうやって過ごすのかが課題になってきます。
はっきり言って、何もないととてもヒマです。窓側の席に座って空を眺めてもいいのですが、列車の車窓と違ってずっと空なので、しばらくすると飽きてしまいますね。
フライト時間が10時間だった場合、実際の生活なら朝の7時~夕方の6時までです朝から夕方までずっと何もせずにずっと椅子に座っているのは苦痛ですよね。
飛行機内での過ごし方は以下のようなものがあります。
- 持ってきた本や雑誌を見る
- パーソナルモニターで映画や番組を楽しむ
- スマホやタブレット・携帯ゲーム機で動画やゲームを楽しむ
- 音楽を聴く
- 寝る
- 酒で一杯やりながら過ごす
ほかにも「自分はこういう楽しみ方で過ごす」というこだわりがあれば全く問題ないのですが、要は楽しければどんな過ごし方でもいいのです。周りに迷惑をかけない程度に楽しんでください。
持ってきた本や雑誌を見る
座席にも機内誌やちょっとした雑誌のようなものはありますが、自分に興味のない内容のものなら、ペラペラっとめくって終わってしまいますね。
自分で用意した本や雑誌などがあれば、それを見ながら機内で過ごすことができます。夜間照明が暗くなった場合でも、座席には個人用の照明があるので、周りに迷惑をかけずに本を読むことができます。
では、どのような本がおすすめかということになりますが、海外旅行へ行くのであれば、行きの飛行機の中では旅行本やガイドブックを眺めるのがいいかと思います。回る観光地の歴史や由来などの予備知識を磨くには最高の時間と言えますね。
そういうのはしっかり下調べ済み・・・という方は小説や物語などがおすすめですね。1~2時間で読めてしまう短編物がいいですが、これを機会に長編物にチャレンジしてみてもいいかもしれません。
ただ、あまり連続して読むと目の疲れや頭痛の原因となりますので、休みながら読書されるといいかと思います。
パーソナルモニターで映画や番組を楽しむ
長距離の飛行機ですと、エコノミークラスでも座席に個人モニターがついているケースもあります。映画や音楽などさまざまなジャンルが提供されていますので、ちょっとした暇つぶしにはいいかもしれません。
しかし海外の航空会社の場合は、英語やその国の言語での場合が多いので、言葉がわからないとちょっと厳しい場合もあるようです。更に機体が古い場合はコンテンツがショボかったり、時には故障して使えないなんてトラブルもあるようですので、過度な期待は禁物です。
JALやANAなど日系航空会社では、飛行機によってはとても快適なパーソナルモニターを搭載していますので、十分楽しめるかと思います。
そのほかにも飛行機の現在位置や高度、速度なども見ることができるので、どのあたりを飛んでいるのかを確認するのも便利です。
ゲームを楽しむ
以前は携帯ゲーム機を持ち込んでゲームをするようなスタイルが一般的でしたが、現在ではスマートフォンやタブレットでゲームを楽しむ方も増えてきましたね。
ただ注意してもらいたいのは、スマートフォンのソーシャルゲームやオンラインゲームは、常にデータ通信のやり取りをしているため、Wifiサービスがない飛行機内では遊ぶことができません。よくあるガチャやスタミナが回復しないと進められないようなゲームはそれに当たりますね。
ですから、現在のスマホゲームは大半がそのような形態になっているので、一度ダウンロードしてしまえば、通信をしなくても遊べるようなタイプのゲームを探してみてください。
それに対して携帯ゲーム機は通信なしでも遊べるものが多いので、それらを活用してもいいでしょう。
スマホや携帯ゲーム機の電源を入れる場合は、通信機能はOFFにして、機内モードなどの設定にしておきましょう。
動画を楽しむ
スマートフォンやタブレットでお気に入りの映画やアニメなどを楽しむのもよいでしょう。前述の通り飛行機内では通信に制限がありますので、別途機内Wifiサービスを申し込まない限り、youtubeのようなストリーミング再生は難しいのが現状。
端末内にダウンロードした動画を保存しておき、通信なしで見るのがベストです。気になる映画などを数本入れておけば、あっという間に時間が経ってしまいますね。
音楽を聴く
動画よりも手軽でいい時間つぶしになるのが音楽です。スマートフォンやタブレット、携帯音楽プレーヤーでお気に入りの音楽を聴きながら過ごすのもいいですよね。
飛行機内はエンジン音などの雑音が大きいため、ついついヘッドホンのボリュームを上げすぎになってしまいます。音量の上げすぎは周りの迷惑になったり、重要なアナウンスを聞き逃したりするので、程よい音量で聞くようにしてください。
Wi-Fiサービスを申し込む
JALやANAなど日系の航空会社や、ユナイテッド航空やアメリカン航空、シンガポール航空など一部の海外の航空会社では、機内でWi-Fiが使えるサービスがあります。いずれも有料であり、1時間・3時間・24時間で使い放題・容量が決まっているなどプランがあります。
価格は日本円で1,500円から4,000円程度とやや高め、衛星通信を利用するため快適さはあまり望めませんので、高画質動画などのストリーミング再生は難しい場合もあるようです。
寝る
寝るのは最も手軽で最高の時間の潰し方と言えますね。(笑)
確かに現地に到着する前に寝ておくことは体力回復にもなりますし、時差があって到着時間が朝などいいう場合は、逆に寝ておいた方が時差ボケ防止にもなります。
「自分はどこでも寝れる」と自信のある方は別として、背もたれもほとんど倒せないエコノミークラスで熟睡するのは至難の業と言えますね。逆に変な体勢で中途半端に寝てしまうと、頭痛や肩こり、寝違えの原因になります。
安眠グッズとしては、耳栓にアイマスク、携帯用のネックピロー(首枕)などがあると便利です。特にネックピローは、寝ている時も首がカックンしないので快適に眠れます。
ぐっすり寝れれば、あっという間に目的地かもしれませんね。
酒で一杯やりながら過ごす
最近ではエコノミークラスでも、無料で多くの種類のお酒を提供してくれる航空会社も増えてきました。お酒とツマミでチビチビやりながら、ほろ酔い気分で映画やゲームを楽しんでもいいかと思います。
しかし飲み過ぎは禁物。ここはホテルの部屋ではなく、飛行機の中だということ。到着したら歩いて出なくてはいけません。ベロンベロンに酔っぱらったり、歩けないほど飲むのは周りにも迷惑がかかるので、注意しましょう。
また、普段から酒癖が悪い方は、トラブルの原因となりますので、たしなむ程度の量にしておきましょう。
飛行機内での過ごし方や時間のつぶし方
- 機内での過ごし方は楽しければそれでいい
- 周りに迷惑をかけないような楽しみ方を
- 現地のガイドブックを読んだり、小説にもチャレンジしてみよう
- 日系の飛行機ならパーソナルモニターをフルに使うのもアリ
- 通信型のスマホゲームは遊べないので注意
- ヘッドホンからシャカシャカ音が漏れるほどの音量はマナー違反
- 快適とは言えませんが航空会社よって有料のWi-Fiサービスもある
- 寝るときは首や頭が痛くならないような工夫を
- お酒は味わいを楽しむ程度、飲み過ぎは厳禁
基本は自分の好きなスタイルで機内の暇つぶしができれば最高です。ご紹介した以外にも楽しむ方法はいくつかあると思います。しかし、大事なのは周りに迷惑をかけてないということです。マナーを守って楽しく機内で過ごす方法を見つけてみてくださいね。