海外旅行のパックツアーを決める上で、料金と行き先だけで決めようとしていませんか?
そのプランを決定する前に、もう一度よくツアー内容について確認してみましょう。思わぬところに落とし穴があったり、日程に無理があったり、イメージしていたものとは違うというトラブル回避にもなります。ここでは、パックツアー内容の確認ポイントについてご紹介します。
添乗員と現地ガイドの違い
添乗員は基本的に日本から同行し、旅行先を回って一緒に日本に帰ってくるというパターンです。この場合は「添乗員同行」と表記してあります。しかし旅行開催には最低でも10人~20人以上の参加が必要となるため、必要人数に達しない場合は、中止となる場合もあります。
添乗員が日本から一緒に同行してくれるので、機内や経由地での乗り換えもついていくだけでいいので安心で楽ですね。ヨーロッパやアメリカなど、遠方では添乗員同行の旅行が多いです。
もう1つ「現地で日本語ガイド(スルーガイド)が案内」と表記してあるパターンです。この場合は添乗員が同行せず、日本の空港から現地のホテルまでは自力で到着する必要があります。空港まで到着すればホテルへの送迎サービスをしてくれるプランもありますが、基本的には空港や機内では誰も付き添いません。ホテルから観光地巡りについては、日本語が話せる現地スタッフ(ほとんどが外国人)が付き添って一緒に観光してくれます。この場合は最少催行人数が2名~など、少ない人数でも参加できるのがメリットです。
終日自由行動プランを選んだ場合では、基本的に添乗員や現地ガイドはお世話しません。買い物や観光など、すべて自分でこなす必要があります。
食事の有無や内容
現地での朝食はホテルで取れるのが一般的ですが、昼食や夕食の有無はチェックしておきましょう。一般的には旅行スケジュールが入っている場合は食事が出ますが、自由行動になっている場合は、自分でレストランを探すなりして食べなければなりません。
初心者の方なら、全部食事がついている方が安心だと思いますが、特に格安ツアーの場合、お世辞にも出される食事が美味しいとは言えません。逆に自分でおいしそうなレストランを探したり、口コミで人気のレストランへ行ったりするのも楽しいものです。
ホテルのグレード・立地場所
泊まるホテルのグレードだけに気を回していますが、立地場所にも注意しておきましょう。特に格安ツアーの場合は、郊外のホテルなどになっていることも多いです。
特に自由行動プランにしている方は、町の中にホテルがないとアクセスが不便ですし、ちょっと出かけるにしても周りに何もないのは大変です。
最近ではホテルの口コミやインターネットの地図などで場所も特定できますから、観光地からアクセスしやすいホテルになっているかもチェックしないといけません。
ツアーによっては複数のホテルから選ぶこともできるので、グレードはもちろん、アクセスしやすい立地のホテルを選ぶことも大切です。
日程・行程に無理がないかどうか
観光地の見どころの量・移動距離・移動時間などを考えます。例えば日本へ旅行する場合、午前中に東京スカイツリーや東京観光後、午後から大阪へ移動、大阪城を見た後九州へ移動・・・なんてスケジュールにされたらとてもじゃないけどつらいですよね。
海外でも同じことが言えるので、スケジュール表を見ながら観光地の規模、移動距離を確認し、無理があるのかどうかよく確認しましょう。
格安ツアーほど、各観光地を超特急で周り、土産物店にしっかり時間を取るというパターンが多いので、忙しい日程になっていないかは重要です。
現地の移動手段を確認
渡航先によっては、現地の観光地がかなり離れている場合があります。安いツアーの場合、数百キロの距離をバスで移動することもあり、移動だけで数時間ということもあるようです。
高いツアーでは飛行機や列車などを使って移動時間を短縮していますので、その分長い時間観光地に滞在できるということにもなります。
移動距離や移動手段、移動にかかる時間をチェックしてみましょう。
土産物店に多く寄るプランになってないか
「工芸品店でショッピング」・「○○店へご案内」・「民芸品へ」などの表記がスケジュールに組み込まれている場合は、ほとんどが土産物店です。アジア旅行などでは非常に多く、一日に何度も土産物店へ行かされるスケジュールになっていることもあります。
特に格安ツアーでは土産物店に寄らせれるパターンが多いので、多すぎるとせっかくの観光時間がなくなってしまいます。
飛行機の時間や座席もチェック
飛行機の出発時間や、日本への到着時間もチェックしておきましょう。格安ツアーの場合は、人気のない深夜や早朝の便の場合もあるので、空港までの移動手段や、日本へ帰ってからの帰る手段などを確認しましょう。
座席も、ペアの場合隣同士の座席が確約できるのかなども重要です。格安の場合は並びの席が確保できず、機内で離れ離れになるケースもあります。
○泊○日にだまされないで
例えば、遠い場所なら5泊6日というプランでも、行きと帰りの2日間は完全に飛行機の中という可能性もあるので、正味4日間が現地で滞在できる期間という計算になります。
ハワイなどでは3泊5日というプランもあります。この場合は時差の関係もあって、ハワイの滞在できる日数は正味2日と少しになります。
またベトナムなどでは1泊4日というプランもあり、深夜を日本発、早朝に日本着というスケジュールで、近場でありながらベトナムに滞在できる時間は正味2日しかないという場合もあります。
○泊○日だけで判断せず、スケジュール表を見ながら、どれくらいの時間現地に滞在できるかが重要になってきます。特に海外の場合は時差や日付変更の加減もあるので、国内旅行と同じ感覚で判断するのは要注意です。
海外旅行パックツアー内容の確認ポイントまとめ
- 添乗員と現地日本語ガイドの2種類がある
- 旅行中の食事有無や内容を確認する
- ホテルはグレードチェックと便利な立地場所かどうかも重要
- 旅程が無理なスケジュールになっていないかどうか
- 移動手段は快適かどうか・長時間移動になっていないかどうか
- 土産物店に多く寄るようなスケジュールになっていないかどうか
- 飛行機の時間や座席もチェックしておく
- ○泊○日は目安程度に・重要なのは現地に滞在できる時間
うたい文句や価格だけでツアーを選ばず、上記のことにも注意しながら決定するようにしましょう。格安なツアーほどシビアになっていますので、値段の割によいか悪いかを判断する材料としてお使いください。