赤ちゃんと一緒に飛行機に乗る場合、どのあたりの席に座るのが一番いいのでしょうか。
旅行情報雑誌や赤ちゃん関連のブログやサイトなどを見ていると、前方派と後方派にわかれているようですが、それぞれの座席にはメリット・デメリットがあります。ここでは、赤ちゃんと飛行機に乗るとき(エコノミークラス)の座席選びのポイントについてご紹介したいと思います。
赤ちゃんと飛行機に乗るときは座席の位置選びも大切
赤ちゃんと飛行機に乗るうえで、座席選びはとても大切です。せっかく座席の位置を選ぶことができるのに「どうでもいいや」と思って何も考えないと、後になって「とても大変だった」「もっと考えておけばよかった」と後悔してしまうこともあります。
チケット購入時に座席の位置が選べるのなら、しっかりとチェックしておくようにしましょう。
前方の座席を選ぶなら最前列がおすすめ
飛行機の前方を選ぶのなら、飛行機の最前列がおすすめです。最前列は赤ちゃん連れに関わらず人気がある座席なので、すぐに予約で埋まってしまうことが多いですが、運よく空いていたら迷わず予約しましょう。またWEB画面では意図的に最前列やスクリーン前席が選択できないようになっていることもあるため、電話で聞いてみると確保してくれたりする場合もあります。
最前列のメリットやデメリットは以下の通りです。
前列の座席のメリット
- 最前列は前に席がないので、赤ちゃんがキックしても大丈夫
- 最前列は足元が広いので移動や子供を立たせたりするのが楽
- 客室乗務員が比較的近いので、何かと頼みやすい
- トイレが近いのでオムツ替えなどには便利
- バシネット(ベビーベッド)が使える(予約・対応飛行機のみ)
- 出入り口から近いため、早く乗り降りができる
前列の座席のデメリット
- トイレなどを使う人がやたらと通るので、落ち着かない
- 離着陸時は足元に荷物を置けない
飛行機前方は、人の出入りが多くバタバタしたり、足元に荷物が置けないなどの制約はあるものの、メリットの恩恵も大きいため、最前列の空きはチェックしておきましょう。
飛行機最後方も使い勝手がよい
後方座席も赤ちゃん連れには人気があります。前方が満席だった場合などは、あえて一番後ろに指定するのもいいでしょう。
後方の座席のメリット
- 飛行機によっては席が少なく通路が広くなっている
- 最後方の場合は後ろの人に気を遣わず背もたれを倒すことができる
- 人通りが少ないので、落ち着いて飛行機に乗れる
- 搭乗率が低いと比較的空いている場合がある
- 人気がないので座席確保しやすい(搭乗率が100%の場合は別)
後方の座席のデメリット
- 飛行機によってはトイレが前方しかなく、とても遠い
- 飛行機の出入口まで遠いため、移動が大変
- 赤ちゃんが前方の席をキックする可能性がある
- エンジン音がうるさい
- 目的地に到着してから降りるまでに時間がかかる
後ろのほうが落ち着くのでという理由から、あえて後方を選ぶ人もいるようです。大きな飛行機であれば、後方にもトイレがありますし、後方にも客室乗務員がスタンバイしていることも多いので、何かとお願いする時も楽でしょう。また後方は比較的人気がないので、座席を取りやすいというメリットもあります。 目的地に到着してから降りるまでに時間はかかりますが、長時間のフライトであればそれほど苦にもならないはずです。
何かと中途半端なのが飛行機の中央部。早い段階で座席を予約しないと中央付近しか残っていないこともあるので、注意しましょう。
窓側と通路側のどちらがいいの?
次に通路側と窓側のどちらがいいかということになりますが、通路側は赤ちゃんをトイレに連れて行ったりしやすいですが、窓側の人がトイレに行く際などにはいちいち席を譲らなければならないので、赤ちゃんが眠ったりしていると大変です。
逆に窓側であれば、ゆっくり赤ちゃんを休ませることができますし、母乳で授乳する際も目立たなくなります。子供に景色を見せることもできるので、日中の短いフライトであれば窓側がよいでしょう。
またパパとママが一緒に飛行機に乗る場合は、できるだけ2列・4列の席を横並びで予約しましょう。二列なら周りの乗客とも干渉する心配がなく安心です。フライト時間・オムツ替えの頻度などによって通路か窓側かを選ぶようにしてください。尚、3列の真ん中の席は中途半端なのでやめたほうがいいでしょう。
格安航空券やパックツアーでは座席指定ができない?
航空会社で購入したチケット(正規割引航空券)では、チケットを購入した後、もしくは購入時に座席の指定ができます。方法としては、その航空会社のWEBサイトから座席の指定をするか、電話でお願いすることも可能です。(予約番号などが必要です)
しかし、格安航空券やパックツアーの旅行では基本的に事前座席指定はできず、当日チェックインカウンターで空いている席を探してもらうような形になりますが、満席の場合などは席の融通はほとんど利かないと思ってもらったほうがよいでしょう。
一般客であれば、「ない」と一蹴りされる状況でも、幼い子供を抱きながらお願いすれば、もしかすると希望の席を確保してくれるかもしれません。
パックツアーでも、旅行会社や旅行ツアーの内容によっては相談に応じてくれることもありますので、座席指定が可能かどうか確認してみるといいでしょう。近年では一部の航空会社で格安航空券でも座席指定が可能な場合もあります。JALやANAなど日系の航空会社はまだできないようですが、ユナイテッド航空やノースウエスト航空、デルタ航空などアメリカ系の航空会社は予約番号さえわかれば、WEB上で事前座席指定が可能なケースもあるようです。
価格が安い格安航空券ですが、値段だけで飛びついてしまうと苦労してしまうこともありますので、赤ちゃん連れの場合は注意するようにしてください。
目当ての座席がすでに満席の場合は
最前列や最後列は簡単に取れるものではありません。基本的には飛行機の端の席から埋まっていきますので、すでに目当ての席が満席になっている場合は、できるだけ前の席を確保するようにしましょう。
そのほか、もし搭乗率が100%でなく空席があるのであれば、チェックイン時にあまり混雑していない場所にしてもらう(運がよければ隣の席を開けてもらえる)のもおすすめです。周りに人がいなければ、かなり自由にできると言えます。 ワガママを聞いてもらえない航空会社もありますから、その時は諦めるしかありませんが、子供を抱いていればかなりの確率で融通は聞いてくれるようです。 おすすめの席がないかチェックインカウンターで係員に聞いてみましょう。
価格は高いがハイクラスの座席も考えてみる
ビジネスクラスは別に会社の偉い人だけが乗るものではありません。エコノミークラスに比べて座席幅が広く、ゆったりと快適に飛行機に乗ることができるため、赤ちゃん連れでも余裕が生まれます。 客室乗務員も何かと気にかけてくれますから、逆に楽と言えますね。ビジネスクラスは価格はかなり高いですが、それだけ環境やサービスも行き届いています。フライト時間が長かったりする場合は、ハイクラスの座席も考えてみましょう。
赤ちゃんと飛行機に乗るときの座席位置の選び方まとめ
- 最前列は何かとおすすめだが、人気も高い
- 最後列も空いていることが多いので、赤ちゃん連れにおすすめ
- 窓側か通路側は赤ちゃんのコンディションやフライト時間と相談して
- パパとママ2人で乗るなら2列席を確保する
- 格安航空券やパックツアーでは座席指定できないことも
- よい席がないかチェックイン時に係員に聞いてみる
- 価格は高いがビジネスクラスに乗ってしまうのもアリ
理想は最前列や前が壁になっているスクリーン前席ですが、人気が高いので早めに席を確保する必要があります。後方も赤ちゃん連れにとってはおすすめですので、上記のメリットやデメリットを理解しながら座席を選ぶようにしてください。