海外旅行でチップを渡すことが多いシーンとしては、ホテル・レストラン・タクシーの3つではないでしょうか。
移動に便利なタクシーは、海外旅行の自由時間や個人旅行においても使う機会がおおいのではないでしょうか。ここでは海外旅行のタクシーでのチップの払い方を勉強したいと思います。
タクシーの運ちゃんも実は安月給
アメリカのタクシーの運転手なら、それなりによい給料をもらっているのでは?と思われがちですが、実はアメリカのタクシー運転手もウエイターなどのサービス業と同じく、事業者からもらう給料は安いものです。
ですから、収入源の一部はチップに依存しており、タクシードライバーもチップ収入がなければ生活できません。
アメリカのタクシーは、日本に比べると運賃自体はかなりリーズナブルです。日本なら1,000円で3kmくらいまでしか移動できませんが、アメリカなら7~8kmも走れます。初乗り料金も2~3ドルとかなり安く設定されています。その分サービス料として別途チップを支払う必要がありますね。
ヨーロッパでもアメリカほどではないものの、10%程度をチップとして渡す文化が定着しています。
タクシーでのチップの支払いの流れ
それでは、アメリカをタクシーを参考にチップ支払いの流れについてご説明しましょう。
タクシーに乗り込んで行先を告げ、現地に到着すると、そこで料金の精算となります。運賃を支払うタイミングは日本と同じですね。運賃はメーターがあるので、その金額を確認し、それにチップ額を上乗せして払います。
メーターの金額に、チップ分を上乗せした金額を払う方法
チップを上乗せしておいて「お釣りは要りません」というのが一番スマートな支払い方ですね。運賃が15ドルだった場合、3ドルをチップとして渡すので、18ドル渡してタクシーを降りる・・・という方法です。
お釣り額を指定してチップを払う方法
例えば運賃が15ドルで、20ドル札しかない場合、5ドルのチップはさすがに多すぎるので、3ドルをチップとして渡す場合は「2ドルお釣りをください」と言えば大丈夫です。あまりスマートではありませんが、嫌がられることはないので、堂々とお釣りをくださいと言いましょう。何も言わないと5ドル札が返ってきて、またそれを崩してもらわないといけないので、結構恥ずかしいです。
クレジットカードで支払いをする場合
都市部でも地方でも、一般的なタクシー会社のタクシーであれば、クレジットカードでの支払いも可能です。
都市圏のタクシーなら、端末がついているので自分で決済ができます。タッチスクリーンパネルになっており、チップ額も入力できるので、任意の金額を入力すれば決済完了です。
現金でするよりも、クレジットカードの方が少額紙幣も用意する必要もなく便利と言えば便利です。慣れの問題ですが、一度でも決済方法をマスターすれば楽勝ですね。わからなければドライバーに聞いてみましょう。丁寧に教えてくれたらチップをはずむのを忘れずに。
空港からの送迎タクシーやリムジンバスは
旅行会社などで「ホテル送迎付きプラン」を選んだ場合、基本的にタクシー代(送迎代)は宿泊費に含まれている形が多いので、別途運賃をタクシードライバーに渡す必要はありません。
しかし日本人によくありがちなのが「送迎料金を事前に支払っているのだから」と思って、タクシードライバーに何も支払わないケース。事前支払いしているのはあくまでも送迎運賃だけであるため、ちゃんとドライバーにはチップを支払いましょう。
相場は距離で計算しますが、空港からそのホテルまで普通のタクシーを使ったらどれくらい料金がかかるのかを調べておき、その10~15%分程度をチップとして支払います。わからなければ旅行会社に聞いてみるととよいでしょう。
乗り合わせるシャトルバスも、少額のチップを支払う必要がありますが、パッケージツアーなど、添乗員が同行する団体バスであればチップの支払いは不要です。
海外旅行のレストランでのチップの払い方まとめ
- タクシードライバーもチップは給料の一部
- チップの支払いは現金とカードが使える
- 現金で支払う場合は少額紙幣の準備とお釣りの金額をきちんと言う
- クレジットカードだとチップが入力できるのでとても便利
- 空港送迎タクシーやバスもチップが必要な場合が多い
レストランやホテルに比べると、タクシーのチップの支払いはかなりシンプルで楽と言えるでしょう。相場は各国によって違うので、その国の相場を確認しながらチップ分を上乗せしてください。