海外旅行保険で補償されるケースとはどのようなものなのでしょうか。実はよくあるトラブルから、「えっ、こんなものまで補償してもらえるの?」と思うようなものまで、さまざまなケースで補償されます。それでは、実際に海外旅行保険で補償が適用されたケースをご紹介いたしましょう。
※ これは一例であり、必ずしも加入している保険で適用できるとは限りません。発生したケース、状態によって支払われない場合もあるので、ご了承ください
よくありがちなトラブルで、海外旅行保険が適用されるケース
街中を散策中にバッグが盗まれてしまった
よくあるのがレストランなどの飲食店で食事が終わった後に、バッグがなくなっているケース。これは携行品損害保険が適用となり、限度額までなら補償してもらえます。しかし現金などは対象外となります。また1点あたりの限度額が5~10万円と決まっていますので、高額商品は注意しましょう。
パスポートが盗まれて、手続きのためしばらく滞在した
パスポートが盗まれると、大使館までの移動費用、パスポートの再発行手数料、滞在費や飛行機便の変更費用などたくさんのお金がかかります。こちらも携行品損害保険の適用となり、限度額までなら補償可能です。
うっかりカメラのレンズをぶつけてしまい、壊してしまった
携行品損害保険の範囲内となり、限度額までなら補償してもらえます。しかし減価償却となる計算方法もあるため、満額の補償は難しいのが一般的です。特に高級一眼レフカメラやレンズなどを持っていく場合は、破損や盗難に注意しましょう。
移動中にスーツケースのキャスターが破損した
故意に壊していない限り、修理代を補償してもらえます。こちらも携行品損害保険が適用されます。
旅行中気分が悪くなり、病院で治療を受けた
治療費補償が適用されます。保険会社提携の病院ならキャッシュレスで診てもらえるため安心です。
旅行中に崖から転落し、助けられて救急搬送された
救援者費用補償と、治療費補償が適用されます。保険に入っていないと多額の治療費や救助費を支払う必要になります。ただし危険な場所だとわかっていて入った場合など、過失割合が高いと補償されない場合もあります。
ホテルでバスタブの水を出しっぱなしにして、水浸しにしてしまった
海外旅行あるあるの1つ。海外では日本のユニットバスように湯舟+洗い場ではないことが多いので、水の出しっぱなしは要注意。しかしこれは賠償責任補償の適用となります。場合によっては周辺の部屋まで影響を及ぼす場合があり、請求額が高額になる場合もあるので、保険がないとつらいですよね。
お店でショッピング中、手に取っていた食器を誤って落としてしまった
普通なら「弁償」ですが、これらも賠償責任補償の対象になりますので、弁償額を補償してもらえます。
飛行機に乗る時に預けた荷物が目的地に届かなかった
航空機寄託手荷物遅延費用という補償が適用されます。数時間の遅れでは適用されないケースがありますが、概ね6時間以上遅れが生じる場合は、下着や生活用品を買うための費用が補償されます。2万円程度が相場です。
台風で飛行機が1日遅れ、その日は空港近くのホテルで一泊した
航空機遅延費用という補償が適用されます。ホテル代に食事代、ホテルまでの交通費などが保険から支払われます。
海外旅行保険が適用にならないケース
持病が原因での治療費
持病を持っている人は要注意です。持病が原因で現地の病院で治療を受ける場合は、補償されない場合もあります。詳しくは保険会社に確認してみるといいでしょう。
紛失や置き忘れ
明らかに盗まれたという以外に「落としてしまった」や「どこかに置き忘れてしまった」というのは基本的に補償対象外です。置き忘れた場所に戻ってみると、物がなかったら盗難扱いになるのにはなりますが、ケースバイケースです。
リスクのあるスポーツをする場合など
スカイダイビングや登山など、危険が伴うスポーツをする場合は、一般的な海外旅行保険は適用されません。割高になりますが、そのような保険を別途加入するようにしてください。
危ない地域に行って事故に遭った場合
戦争や紛争、内乱が起きている地域などへ行って事故に遭った場合、保険適用外になります。その国以外にはいかないようにしましょう。
トラブルが発生したらまずは保険会社へ連絡・相談を
ここで挙げた一例は、一般的なものであって、保険会社の制約や特約によってはこの限りではありません。トラブルが発生したら必ず保険会社へ連絡し、補償の可否の確認や、手続きの方法を確認するようにしてください。
保険会社の場合は365日24時間体制で電話サポートを行っている場合が多いので、遠慮せずにどんどん連絡しましょう。
どんなケースで海外旅行保険が適用される?まとめ
- 身近なトラブルでも海外旅行保険が適用される
- とりあえずお金がかかりそうな事象が発生したら連絡してみる
- 保険適用外になるケースもあるので注意しておく
ちょっとした費用のかかるトラブルが発生したら、迷わず保険会社に連絡するのがいいですね。せっかく補償を受けられるのに必要な書類がなかったり、不備があったりすると受けられないこともあるので、確認はしっかりと。中には補償対象外もあるので、旅行内容とともにチェックしておくといいでしょう。