海外旅行のショッピングでの注意点

海外旅行と言えば、さまざまな特産品や名産品、その国でしかないブランド品などなど、ショッピングも楽しみの1つですね。しかし、ショッピングにまつわるトラブルも多発しており、買い物の際にはしっかりしておかないと後々面倒なことに発展するケースも報告されています。

ここでは海外旅行でのショッピングの注意点などについてご紹介いたします。

あいさつはしっかりする

日本では来店時や店員とすれ違うときに「いらっしゃいませ」と言われますよね。日本では初めて会う店員さんに「こんにちは」「どうも」なんて言うことは少ないと思いますが、海外では店員さんに対してもフレンドリーに挨拶したほうが親しみが生まれます。

入店時に店員さんにあいさつされたときは「ハロー」としっかり言うようにしましょう。恥ずかしい場合はスマイルで相手の顔をみながら会釈程度でもかまいません。

現金で買い物をするときの注意点

現金で買い物をするときによくやられるのが、店員によるつり銭のごまかし。通貨の種類をよく知らない外国人観光客にお釣りのごまかしを行うのは、ショッピング時でよくある常套手段です。

つり銭のごまかしは欧米よりも中東やアジア諸国で目立つようですが、特にローカルのお店や飲食店、両替所でもやられるケースがあります。稀に違う国の少額通貨を混ぜられることもあります。

お釣りの間違いは現行犯でないと勝負できません、レジなどが順番待ちになっていても、お釣りはその場で確認し、足りない場合はすぐに店員にアピールしましょう。また、瞬時に金額がわかるように、訪れる国のお札やコインの種類はあらかじめ覚えておくとよいでしょう。

もう1つは高額紙幣を見せない支払い方を徹底します。財布の中に札束が入っていたら、周りからみれば絶好の「カモ」です。スリやひったくりのターゲットにされてしまうかもしれないので、買う商品の価格に似合っただけの金額をいれるようにし、額面の大きい紙幣は別の場所に保管しておくとよいでしょう。

クレジットカードで買い物するときの注意点

クレジットカードのトラブルでよくあるのが「金額間違い」と「二重決済です」。またチップ欄を白紙にして出すトラブルも多発しています。

クレジットカードで買い物をした場合は、カード決済した伝票の金額が、購入した金額になっているのかをサインする前にしっかり確認します。金額のごまかしなども横行しているため、違っている場合は理由を聞き出し、間違っていた場合は再度処理をしてもらいます。

しかし、売上の取り消し処理をしっかり行ってもらわないと、古い売上分と新しい売上分の2回分がダブってしまい、二重請求が後日届くことになります。ちゃんと取り消し処理をお願いしたのに、ダブル請求されている場合はクレジット会社に連絡し、事情を説明するようにしてください。

レストランの支払いをクレジットカードで行った場合、チップの金額とトータル金額を記入しなければなりません。これを忘れてそのままにしてしまうと、店側で都合のいい金額を書かれてしまいます。必ずチップ額とトータル金額は記入するようにしましょう。

またスキミングと呼ばれる手口があり、カード情報を抜き取って偽造カードを作られる恐れもあります。カード決済は目の前で処理してもらうようにし、怪しい動きをしていたら、現金に切り替えた方がよい場合もあります。

要らないものは要らないとはっきり言う

相手のことを気遣う回りくどい言い方は、日本人の良い所でもあり、悪い所でもあります。相手を気遣っているのはわかりますが、外国では要らないものはNo,Thankyouと言ってしっかり断りましょう。
「どうしようかな~」、「また考えて~」、「色がちょっとね~」とかいうような表現はせず、買う気がないのならはっきり要らないということが大切。

店員に変な期待をさせると「買うのか買わないのかどっちだ?」と逆にイライラさせてしまいます。

商品を手に取るときは一言声をかける

日本では展示してある商品を手に取ってみてみるのはごく普通のことですが、海外では商品に触れるのを嫌がるお店も多くあります。無断で触れてしまうと叱られたりトラブルの元になりますので、特に高級店やブランドショップ、怪しい民芸店などで商品に手を取るときは、ひと声かけて許可をもらってからにしましょう。

商品の相場を確認しておく

市場や露店、個人の土産物店などでは、ガラクタ同然の品物を高い値段で売っている場合があります。いわゆる外国人向けのボッタクリ価格で、値引き交渉などをしないと相場の数倍~数十倍の値段で買わされることもあります。

気に行った商品があれば、すぐに飛びつかず、周辺の店で相場を調べたり、値引き交渉をするなりして、言い値で買わないようにしましょう。

デパートやスーパーなどでは価格がある程度統一されているので、ぼったくられる心配は少ないと言えるでしょう。しかしそのようなお店では値引き交渉が難しいと言えます。

高級ブランドショップでは、他店の袋を持ち込まない

高級ブランド店に、他店で買った商品の袋をぶら下げながら入店するのは失礼に当たります。日本国内でもデパートの高級店舗ではできるだけやらない方がいいのですが、欧米では特に注意してください。

高級ブランド品は選ばれた人間が使うように、高級ブランド品も人間を選びます。選ばれたお客さんとしてのマナーも必要です。

ショップによっては担当店員がある

レストランだと注文から料理の配膳など、一貫して同じウエイターがテーブルについてくれることが多いですが、欧米ではお店でも入店から帰るときまで同じ店員が担当することがあります。

日本でもモデルハウスの見学や家電量販店などに行ったら、商品や機能を説明してくれた人が担当になってくれたりしますが、海外では服やアクセサリなどのショップでも担当店員が付くと思ってもらえればよいでしょう。

入店後最初に挨拶したり、話しかけてきた店員が担当になるというルールになってますので、後から質問や説明を聞きたい場合はできるだけその店員を探すようにしましょう。

コピーの偽ブランド品に気を付ける

中国や韓国では、偽ブランド品が多く出回っています。高級ブランド品があり得ないくらい安い場合は、ほぼ偽物と思った方がよいでしょう。もちろんコピー品を買って日本へ持ち帰ることは違法なので、税関で取り上げられます。

稀に精巧にできたコピー品が、正規の値段とあまり変わらない価格で売っている場合もあります。
コピー品をつかまされないように、ブランド品は正規販売店や空港の免税店などで買うようにするといいでしょう。本物と思って高い値段で買ったのに、後でニセモノとわかったら、悔やんでも悔やみきれませんね。

海外旅行のショッピングでの注意点まとめ

  • ショップの店員さんへのあいさつはしっかりと
  • 現金支払いではつり銭のごまかしや財布の中身に注意する
  • カード払いでは、不正行為や金額間違いに注意する
  • 要らないものは要らないとハッキリ言う
  • 勝手に商品に触れない
  • 怪しい商品は相場を確認するとよい
  • 高級ブランド店に入る場合は振る舞いにも注意
  • 偽ブランド品の購入に注意

ショッピングは海外旅行の醍醐味でもありますが、反面トラブルや失敗談もきかれます。特にお金やカードの扱いは慎重に行うようにし、ここは海外なんだという自覚を持ってショッピングをするようにしてください。