海外旅行におすすめの耳栓

海外旅行では、飛行機の中やホテルで耳栓が活躍します。

耳栓の効果と言えば、周りの騒音を低減させるものが多いですが、中には特殊な機能を加えた高性能な耳栓もあり、特に飛行機の中で威力を発揮するものも多くあります。
しかし、どれでも良いだろうと安物を買ってしまったり、耳や用途に合わない耳栓を準備してしまうと、いざという時に使いものにならないこともあるので注意しなければなりません。

ここでは、海外旅行におすすめの耳栓をご紹介いたします。

耳栓の種類

まず最初に、耳栓の素材の種類についてチェックしてみましょう。一概に耳栓と言っても素材の種類はさまざまで、価格や性能にも違いがあります。代表的なものをご紹介いたします。

ウレタン・スポンジタイプ

ウレタンやスポンジでできたタイプの耳栓で、ピストルの弾のような円錐形をしているものや、円筒状になっているものが多く、ギュッと潰して耳の中に押し込むと、耳の穴の中で膨らんでフィットします。

遮音性に優れる一方で防水性が低く、ウレタンということでむれたりかゆくなってしまう人もいるようです。また水洗いは不可で(水洗いすると著しく性能が低下する)何度か使ったら終わりで、使い捨てと思ってもらえればよいでしょう。

一度フィットすれば、ホテルや飛行機の中で寝るときなど、長時間の使用でも快適に使うことができます。

シリコンタイプ

シリコンタイプはすこし柔らかいプラスチックのような質感で、何層にも膜が連なっているような形をしており、フランジタイプとも呼ばれています。

水洗いができるため繰り返し使用が可能で、脱着がしやすいといったメリットがあります。遮音性能はウレタンやスポンジタイプと比べると劣りますが、気圧調整機能が付いているものがあり、減圧・加圧による耳の痛みや違和感を抑えることができるのが特徴。飛行機内での特化した耳栓も発売されています。

このほか、粘土のように変形させて耳の穴に入れるソフトシリコンタイプの耳栓や、不快な音だけをカットするデジタル耳栓、水泳や水遊び用の耳栓や、音楽スタジオなどで使う特殊な耳栓などがあります。これらは海外旅行で使用するものではありません。

遮音性能の目安はNRR値をチェック

耳栓を選ぶ目安として、「NRR」(ノイズリダクションレーティング)の値をチェックしてみましょう。

NRRは、どれくらいの騒音をカットできるかというのを数値化したもので、例えば、NRRが25dB(デシベル)の耳栓であれば、仮に90dBの場所にいる場合、この耳栓を装着すると25dBの騒音がカットされ、65dBの場所にいるような状態になります。

性能が高いウレタンタイプの耳栓では、NRRが30dBを超えるようなものもあり、かなり高い遮音性能が期待できます。しかし安物や得体の知れないメーカーのものはNRRが低かったり、記載されていないこともあるので、そのようなものは買わないようにしましょう。

遮音性能で選ぶなら

遮音性能が高いものは、飛行機内での不快なエンジン音を遮ってくれたり、ホテルで寝る際にも周囲や近隣の不快な音をカットする効果が高く、海外旅行でお世話になる機会は多いと思います。

MOLDEX お試し8種エコパックケース付き

耳栓メーカーとしては定評のあるMOLDEX。はじめて耳栓を選ぶ場合は、どんな形のものを選んでよいかわからない人も多いのではないでしょうか。

このお試し8種は、あらかじめ8種類の耳栓がセットになったもので、自分にピッタリの耳栓を試しながら使うことができます。遮音性能もNRR28~33までととても高いので、このまま海外旅行へ持っていて、合うものをつけながら選ぶのもよいでしょう。

MOLDEX 耳せん 5ペア パックCAMO 米軍耳栓

こちらは米軍が使用している耳栓で、とにかく遮音性能を高めた耳栓の1つ。NRRは33とトップクラスですが、特に低音の領域をカットするのに優れています。飛行機のうるさいエンジン音をはじめ、周囲のいびきや騒音などもしっかりカットしてくれます。

気圧調整機能で選ぶなら

シリコンタイプは気圧調整機能が付いているものがあり、離着陸中の気圧の変化による耳の痛みや不快感を軽減してくれます。最近のものは遮音性能も高くなっており、なんといっても使い回しができるのもメリットです。

サイレンシア フライトプラス

サイレンシア フライトプラスは、気圧コントロール機能を備えているため、毎回気圧の違いによる耳痛などに困っている人はぜひチェックしてみましょう。

また、初めて飛行機に乗る方は、耳の痛みが現れる可能性もありますので、こちらを準備しておくとよいでしょう。価格は少し高めですが、何度も使いまわしが効くので経済的です。

海外旅行におすすめの耳栓

  • 耳栓は飛行機内やホテルの騒音をカットする役割がある
  • ウレタンやスポンジタイプは使い捨てだが高い遮音性能が期待できる
  • シリコンタイプは高価だが繰り返し使用可能
  • 遮音性能はNRR値をチェックするとよい
  • 遮音性能重視か気圧調整機能重視かで選択するとよい

飛行機の中や夜のホテルで回りの騒音が気になってよく眠れない方や、飛行機の気圧の変化で耳が痛くなる方などは、一度耳栓を試してみてはいかがでしょうか。