海外旅行先の国のルールやタブーを知っておく

世界では国によってさまざまなルールやタブーがあります。風俗や習慣、食事に生活はその国々よってスタイルはさまざま。

「郷に入れは郷に従え」というように、いくら観光客とはいえ、その国の最低限のルールやマナーは守らなくてはなりません。ここでは生活や食事、格好などその国のルールやタブーなどをしっかり確認する方法をご案内いたします。

日本の風習やマナーは世界標準ではない

日本人は比較的マナーや作法ができていると言われています。ただしそれは日本の中でルールを守っている人が多いという意味であり、日本の風習やマナー、ルールが世界に通用するという意味ではありません。

「何事も日本スタイルを通せばうまくいく」というのは間違いです。

海外旅行先で気をつけなければならないことは、主に3つの項目があります。

  • 服装や格好
  • 食事
  • 行動

各国によってスタイルは違うものの、ほとんどが宗教的な問題でタブーや制約があったりするケースが多いようですので、特に上記3つについては注意することが大切です。

服装や格好

もちろん高級レストランや劇場など、フォーマルな場へ行くときはそれなりの正装をする必要がありますが、普段の行動でも訪れる国によっては服装や格好に注意する必要があります。

イスラム圏では特に女性の肌の露出に注意する

イスラム圏では基本的に肌を露出させたり、女性の体のラインを見せるような服はタブーとされています。それは観光客でもある程度ルールを守らなければなりません。キャミソールにミニスカートなんて格好はしないようにしましょう。体のラインが見えにくいゆったりした服に、スカーフなどで首元を隠せるような格好が最適です。

そのほかの国でも女性は肌の露出を控えめにする

イスラム圏ではもちろんですが、海外であまり肌の露出が多い服はおすすめできません。「誘っている」と思われたり。「夜の職業の人?」と間違われ、変なトラブルに巻き込まれるケースもあるようです。丈が長めのスカートを着用するなど、脚と胸元の露出には気を付けましょう。

英語などの文字がプリントしてある服は要注意

わけのわからない日本語がプリントしてあるシャツを着た外国人を見たことがないでしょうか?「意味わかって着ているのかな?痛いなあ!」と思わず笑ってしまうと思いますが、まさに同じことが外国で起きています。

英語の意味が完全に理解した上で着るのは問題ないですが、英語の意味が解らない方は着ない方が無難です。笑われる程度ならいいですが、差別的な言葉が印刷してあった場合はトラブルに発展することも。

国旗や国の主要人物などが印刷されている服も注意

国旗がプリントされている服も着ないほうがよいでしょう。敵対している国の国旗だった場合など、大変なことになる場合も… また、ドイツに行ってヒトラーのシルエットが印刷されたシャツなど着ようものなら… とんでもないことになるので、とにかく国や主要人物がイメージされているような服は持っていかないようにしましょう。

十字架など宗教的なアクセサリはしない

字架などの収去的なシンボルがついたネックレスなどのアクセサリーは日本でも人気があります。しかし、海外で安易に身につけると変な誤解を招いたりする場合もあります。特に寺院などの宗教施設などに入る際は必ず外しておくようにしてください。

ブランド物の装備は控える

海外旅行にブランド物をバッチリ装備して出かける日本人もいますが、見せびらかすのは日本国内だけにしておきましょう。「私はお金を持っている日本人です。どうぞ襲ってください」と自分からアピールしているようなもので、盗難やひったくりのリスクが格段に上がります。

ラフすぎる格好も注意

ラフな格好は一部のレストランなどに入れないほか、ハイグレードのホテルでは見下されてしまうこともあります。また服装によっては寺院や教会などの観光地ですら入れないこともあります。それなりの服装も準備しておくことが大切です。

海外の食事

食事のマナーやタブーはその国によってずいぶん違います。箸を使うのは中国や韓国だけで、海外ではほとんどがフォークやスプーンなどで食事をするのが一般的ですね。
食事マナーは多岐に渡るため、ここでは紹介しきれませんので、「○○(国) 食事 マナー」などで検索してみてください。

振る舞いや行動

しぐさや行動も要注意です。日本で普段何気なく行っていることも、海外ではタブーとされることがあるので注意してください。

人の頭をむやみに触らない

特に子供の頭をなでたりするのは、日本でもよくある光景です。インドネシアやタイ、インドなどアジア圏では宗教の観点上、頭は神聖な場所であるため、触れることはタブーとされています。海外旅行で知らない人の頭をなでなでする機会もないと思いますが、いい子いい子とむやみに触らないようにしましょう。

僧侶に触れない

タイなどでは女性が僧侶に話しかけたり、触れたりすることはできません。興味本位に衣服を触ったり、ハローと声をかけたりしないように気をつけましょう。 男性であっても、気軽に話したり触ったりするのは避けたほうがいよいでしょう。

トイレをノックしない

トイレのノックは日本くらいで、外国ではドアノブを直接開けようとして人がいるかどうか確認します。ノックをすると「早く出ろ!」と催促していると思われるため、トイレではノックをせずに直接ドアに鍵がかかっているか開けてみるようにしてください。

鼻をすすらない

鼻が詰まったりする時に、「ズーッ」と詰まった鼻をすするのは、特にヨーロッパでは現地人から見るとかなり不快なようです。逆に公共の面前でも、堂々とティッシュで鼻をかむほうが自然です。鼻が詰まってきたら鼻をかみましょう。

ゴミのポイ捨てや喫煙

日本でもマナーが向上しているので、その辺へポイ捨てする人は少ないと思いますが、シンガポールなどでは日本以上にポイ捨て罰則が厳しく、観光客であっても容赦されません。喫煙場所も制限されるので注意してください。

上記で挙げたのは一例であって、まだまだたくさんのタブーとされていることがあります。特に宗教的なものも多いので、その国でのマナーやタブーをしっかり知っておくことが大切です。

海外旅行先の国のルールやタブーを知っておくまとめ

  • 日本の常識と世界の常識は違う
  • 気をつけるポイントは、服装・食事・行動の3つ
  • 宗教的な制約によりタブーになっていることが多い
  • 日本で当たり前と思ったルールが、海外では非常識なことも
  • 渡航先のルールを下調べするのが大切

ここでご紹介したのはほんの一部だけであって、その国独自のルールやマナーも多数あります。旅行前にはしっかり確認しておき、赤っ恥やトラブルを回避するためにルールやタブーを把握しておくようにしましょう。