海外旅行での危険な国・安全な国の見分け方

一言に外国と言っても、比較的安全な国もあれば、治安的に危険な国もあり、そのような国に行く場合はより一層注意が必要になります。
では、何を基準に安全な国と危険な国を見分ければよいのでしょうか。このコーナーでは危険な国にはどのようなリスクがあるのかや、情報収集の方法をご紹介したいと思います。

日本は世界から見ると、とても安全な国として知られている

日本は世界的に見ても非常に安全な国で、日本より安全とされる国は数えるほどしかありませんし、その差もわずかです。ワイドショーやニュースで凶悪な事件の報道があったりしますが、そのような事件がめったにおきないからこそ、こうして取り上げられて報道されています。

しかし、そんな凶悪事件が日常茶飯事に起きていたら、「またか」という程度で誰も報道なんてしません、世界ではもっと凶悪な事件がたくさん発生しています。

海外へ行く=日本にいるときよりも注意する というのが基本で、海外は安全な国と言われていても、治安は日本より悪いと思ってもらえればよいでしょう。

スリや置き引きなどの被害はどの国でもある

観光客が日頃狙われているスリや置き引きが多い国が危険な国では?と勘違いされている方も多いと思いますが、そんなレベルの犯罪では、治安が悪いとは言いません。

特にスリや置き引きはヨーロッパで多発していますが、注意しようと呼びかけているだけで、海外安全情報で渡航注意になるような犯罪ではないということです。要は自分が注意していれば守れるようなことなので、いちいち渡航情報を出さないためです。

スリや置き引きなどは、凶悪犯罪とはならいないので、比較的どこの国でも発生している事案です。

本当に危ない国は命の危険が伴う

ここで紹介する危ない国というのは、置き引きやスリなどではなく、ケガをしたり、場合によっては命の危険が伴うようなことが多発している国のことを言います。また感染病などのリスクが伴うような場所も別の意味で危険な地域です。

戦争・紛争地域

外務省なども退避勧告を出すような、戦争が勃発している地域。命の保証は全くないと言ってもいいくらい超危険。よくジャーナリストが入国して拘束されて殺害されたり、襲われて死亡するケースがニュースで報道されています。

基本的に旅行会社が主催するパックツアーの行先には、このような場所はありませんが、個人で旅行を計画している場合は要注意です。

死亡率が高い感染病が流行っている地域

チフスやコレラ、病原菌などが流行っている地域は超危険です。これらは長期化する心配はないものの、流行病はどこで発生するか見当がつかないため、以前から旅行を決めていた場所でも、急にキャンセルを検討しなければならないケースもあります。

2002年に中国でSARSウイルスと呼ばれる重症急性呼吸器症候群が大流行したときは、渡航自粛の情報も出されましたね。感染症関係は危険度はかなり高いと言えます。

テロや暴動・デモが発生している地域

無差別テロなどが発生している国も危険と言えます。駅など多くの人が集まる公共の施設などでは十分注意する必要がありますね。また暴動やデモ活動などを行っている国も要注意、活動している場所へは寄り付かないようにしましょう。

凶悪な強盗や殺人が多い地域

強盗や殺人、誘拐などが多いなど、いわゆる犯罪発生率が高い国のことを言います。観光客を狙った凶悪事件が発生したりしています。退避情報はでていないものの、十分注意や渡航の検討などの情報が出ています。

外務省の海外安全ホームページを活用しよう

その国が危険かどうかを判断する目安として、外務省が提供している海外安全ホームページを活用します。

外務省海外安全ホームページ

上記のリンクのメインページに、国・地域別の渡航情報というのがありますので、地図をクリックすると各地域の詳細が確認できます。

上の地図を見ると中東やアフリカにオレンジや赤色が目立ちますね。地図上に危険度が色分けされていて、色が赤いほど危険ということになります。

退避勧告(赤色)レベル4

退避勧告が出ている地域を表しています。現状その国にいるようならすぐ出国し、行く予定がある方は渡航延期を呼びかけています。
海外旅行先が赤色だった場合は、残念ですが旅行は一旦中止したほうがいいでしょう。

渡航中止勧告(オレンジ色)レベル3

赤ほどではないものの、とても危険な地域に変わりありません。あまりその国に詳しくないなど、海外旅行初心者の方ほど危険が伴いますので、こちらも渡航はやめておいた方が賢明です。

不要不急の渡航の検討(薄いオレンジ色)レベル2

強く推奨はしないが、迷っているならやめておいたほうがいい程度の危険度。その国に何度も訪れており、危ない場所などを熟知しているようなら、行くという選択肢もありますが、初心者の海外旅行ではリスクも覚悟の上で渡航する必要があります。

十分注意(黄色)レベル1

渡航には十分注意するように勧告している場所。海外旅行初心者でも渡航は差支えないが、行動などは十分注意する必要があります。変な場所に行ったり、夜間は出歩かないなどするといいでしょう。

このように危険に応じて4段階にわかれています。一般的にツアーなどで訪れる場所は赤やオレンジといった場所はないですが、個人旅行をする場合は注意してください。また、危ない地域は海外旅行保険に加入できない国もあります。

その国でどのような危険情報が出ているか把握する

外務省の海外安全ホームページでは、単に危険度だけでなく、どのような問題で危険になっているのかも知ることができます。
かなり具体的な内容まで載っていますので、その国でどういった点に注意したらよいのかを把握するためにも、詳細情報までしっかりチェックしておきましょう。

特に地域別で危険個所の情報を出している場合もあります。日本でも都市部の繁華街と田舎の山奥とでは犯罪発生率に違いがあるのと同じで、その国でも訪れる場所によって危険度が違うのは明らかです。

どんな地域でどんなことが起きているのかを詳しく確認することが大切です。

赤やオレンジの地域は旅行を控える

海外旅行で許容範囲と言えるなら、私はレベル1の黄色(十分注意)までだと考えています。赤の地域はもちろんですが、オレンジ色の地域でも場合によってはかなり危険と考えていますので、旅行を計画する前に行きたい国に危険情報が出ていないかどうか十分チェックしてみてください。

旅行日までは最低週1回はチェックするようにし、新たに渡航情報が新しくなっていないか確認してみましょう。

急な情報ではテレビやニュースの方が早い場合もありますので、その国の情報は旅行日までしっかり把握しておくといいですね。特に地震や台風・洪水などの災害や感染病、デモなどは急に発生したりするので、油断は禁物です。

安全な国・危険な国のまとめ

  • 日本と比べると外国は安全面では劣る
  • スリや置き引きなどの軽犯罪は危ない内に入らない
  • 本当に危ない国はケガをしたり命の危険が伴う
  • 海外旅行先を決める前に、外務省の海外安全ホームページを確認
  • 国全体ではなく、地域の情報も詳しくチェックすることが大切
  • 赤やオレンジ色の地域の旅行は避けるのが賢明

旅行会社のツアーで訪れるような国は、それほど危険な地域はないのが一般的です。しかし比較的安全な国でも、時期によってはデモや抗議活動など、荒れていることも考えられます。行き先を決める前にその国の治安などをしっかり確認し、危ないようなら中止する勇気も大切です。