海外旅行へ持っていく変圧器やプラグアダプターについて

海外で日本の家電製品は使える

海外では日本と電圧が異なっていることをご存知でしょうか。日本の電気製品によっては海外でそのまま使えないことがります。せっかく海外持っていっても無駄になってしまったり、無理に使うと壊れてしまうこともあるため注意しなければなりません。
このコーナーでは海外旅行に持っていく変圧器やプラグアダプターについてご紹介いたします。

世界で使われている電圧は100V~240Vまである

日本の一般家庭に供給されている電圧は、エアコンなど一部の特殊なものをのぞいては100Vです。

世界では100~240Vの電圧がある

しかし海外に目を向けてみると、国によって110V~240Vまでの電圧が使われています。日本は世界の中でも最も電圧が低い国であり、また100Vを使用している国は日本だけで、ほとんどの国はそれ以上の電圧です。中南米やアメリカ、カナダなどは110V~120Vで、それ以外の国では、ほとんどが200~240Vの高電圧を採用しています。

当たり前のことですが、100Vでしか使えない家電製品は、電圧の異なる国では使用することができません。200Vは流石に無理そうですが、「110Vや120Vくらいならたいして変わらないのでいいんじゃないの?」と思っている方も多いと思います。

家電製品によっては「120Vの国なら使えたよ」という声もあるようですが、製品によっては高負荷がかかり、正常に使えなくなったり、故障の原因にもなったりするので、使わないに越したことはないかと思います。

充電器などは海外でも使えるようになっているものが多い

日本で発売されている家電製品にも「日本国内専用」と「海外対応品」の2種類があります。部屋の中に据え付けるような家電(テレビ・冷蔵庫・洗濯機など)は、海外旅行に持っていくことはないですから、このような家電はほとんどが100Vしか対応していません。

しかし、海外でも使う可能性があるものは海外対応になっている場合もあります。よくある家電製品としては、携帯端末や小型家電の充電器などが多く、以下のようなものがあります。

  • デジタルカメラの充電器
  • 携帯電話やスマートフォンの充電器
  • 電気シェーバー
  • ノートパソコン・タブレットの電源コードやアダプター
  • 携帯用ゲーム機の充電器
  • 海外旅行用のドライヤーなど

上記の家電製品は海外対応になっているものが大半です。しかし絶対ではないので、ラベルや表記などを見て、入力電圧が100V~240Vになっているかどうか確認してください。

電源アダプターの表記の見方

海外でも使えるかどうかは、製品の取り扱い説明書を見たり、実際の充電器やコンセント、本体についているラベルや表記をチェックするとよいでしょう。

入力がAC100-240Vとなっているので使えます。


INPUT:AC120Vとなっているので、100~120V地域で使えますが、60Hz専用になっているので、50Hzの地域では使えません。


輸入:100V~240Vになっているので海外で使えます。左側にもINPUTの項目があるので間違えないと思いますが、輸入は中国語で=INPUTという意味です。


AC100-240Vになっているので、海外で使えます。


これもINPUT100-240Vと表記されているので、海外で使えます。


これはAC100Vとしか表記されていないので、海外では使えないですね。

このように表記を見ると使えるかどうか確認できますので、海外へ持ち出す前にチェックしてみてください。

プラグアダプターを準備しよう

お手持ちの家電製品が、100~240Vまで対応しているといって、まだ安心してはいけません。日本と海外では電圧の違いだけでなく、コンセントのプラグの形状も異なります。そのため海外対応の製品であってもプラグが差し込めない場合があります。

プラグアダプター

世界にはA型・B型など、細かいものを合わせると20種類近くプラグの種類があり、共通に使える規格があったりなどさまざまです。海外旅行へ行く国に合わせて、プラグの形状に合わせたプラグアダプターを用意しましょう。家電量販店や通販などで買うことができます

プラグアダプターはプラグの形状を変えるだけのもので、電圧を変えるものではありません。日本国内専用の家電製品はそのまま使用できないので注意してください。

滞在先のホテルによっては、部屋にさまざまな形状のプラグに対応したコンセントが備え付けられている場合があります。確認できるのであれば、旅行会社やホテルに問い合わせてみてください。

変圧器を使えば100V専用でも使うことができる

変圧器(トラベルコンバーター)と、高い電圧を100Vまで落として使用できるアイテムです。

これさえあれば、日本国内でしか使えない100V専用の家電製品でも海外で使用することができます。注意点として、変圧器の容量が家電製品の商品電力を超えないようにする必要があります。

変圧器は高額でかなり重いため、よほどの理由がない限り海外旅行で持っていく機会はないと思います。(海外旅行でもっていくであろうカメラやスマホの充電器は、大半が海外対応なため)

どうしても海外で使わなければならない日本の家電製品がある場合にだけ、買うようにしてください。

USB充電器を1つ持っていくと便利

スマートフォンやタブレット、ゲーム機など、複数の端末を持っていく場合はUSBで充電できるものがあると使い回しが効くので便利です。

たくさん充電器を持っていくと荷物になりますし、充電器1つあれば何かと充電ができて便利です。複数の端子があれば家族や友人同士でも1つあればOKですね。 必ずプラグアダプターとセットで準備するようにしてください。

海外旅行へ持っていく変圧器やプラグアダプターについてまとめ

  • 日本は100Vで世界最低電圧、海外はそれ以上が普通
  • 110Vや120Vの地域でも、日本国内専用家電は使わないほうがよい
  • 海外で100V機器を使う場合は、変圧器の準備を
  • 海外のプラグの形状を確認して、プラグアダプターを準備する
  • プラグアダプターは電圧を変えることはできないので注意
  • 海外のホテルや滞在先のプラグの形状も確認しておくとよい
  • USB充電器が1つあると便利

このようにカメラやスマホ・パソコンなどの充電器はほとんどが海外対応になっているため、よほどの理由がない限り海外旅行で変圧器までは必要ありません。しかしプラグの形状が違うと全く使えないので、プラグアダプターは必ず準備しておきましょう。